ウ外相「意図的な虐殺」キーウ近郊路上に多数の遺体(2022年4月4日)

 ロシア軍が撤退した後のウクライナの首都キーウ近郊の惨状について、ウクライナのクレバ外相は「意図的な虐殺だ」とロシアを強く非難しました。

 クレバ外相は3日、SNS上にキーウ近郊のブチャでロシア軍が撤退した後に路上で見つかった民間人の遺体の写真を公開しました。

 そのうえで「ブチャの虐殺は意図的なものだった。ロシア人はできるだけウクライナ人を抹殺しようとしていた」と激しく非難し、G7(主要7カ国)によるロシアへのさらなる制裁強化を求めました。

 ブチャでは、市長が「住民300人以上がロシア軍に殺害された」と話すなど、ロシア軍の占拠による凄惨な状況が明らかになり、欧州理事会のミシェル議長は、EU(ヨーロッパ連合)が今後、ロシアによる戦争犯罪の証拠収集に協力する意向を示しています。

 一方ロシア国防省は、ウクライナ側が公開したブチャの写真や動画は「挑発だ」として、民間人の殺害を否定しました。
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