シリア紛争開始から、2021年の3月で10年になります。 シリア紛争のニュースや難民の姿がメディアなどでもほとんど取りあげられない中、皆さんの記憶から消えてしまっているかもしれません。しかし、今現在もなお帰らない、帰れない事情を抱えて避難生活を送るシリアの人たちは多く、その数は560万人を超えます。そうした彼ら一人一人には異なる事情と必死に生きようとする想いがあります。 一時期目にしたあのシリアの人たちはどうしているのだろう。どこかで気にかけている人もいらっしゃるかと思います。 このイベントでは、それぞれの人生の中で「難民」と呼ばれる人々と関わることになった3人が、シリアを逃れて避難生活を送る人たちの今、そして、「難民」として育つ子どもたちの今について語ります。 シリア、難民問題への関わり方、そしてコロナ禍の今から、今だからこそ関心を持つきっかけとなる時間になればと思います。
【登壇者】
●田村雅文
三重県出身。2005年に青年海外協力隊としてシリアに赴任。2012年に家族と共にヨルダンに移り住み、サダーカ(任意団体)を通じて日本や世界へ紛争停止を訴え発信を続けてきた。2015年より勤務する国際乾燥地農業研究機関エジプト事務所に異動し、2016年に発足したシリア和平ネットワークメンバーとして引き続きシリアの和平実現のための活動を続ける。
●宗田勝也
難民ナウ!代表。2004年より、「難民問題を天気予報のように」をコンセプトにしたラジオ番組「難民ナウ!」を京都のFM局で放送。著書に『誰もが難民になりうる時代に-福島とつながる京都発コミュニティラジオの問いかけ』など。吉本新喜劇に5年間在籍。龍谷大学、神戸親和女子大学、京都外国語大学非常勤講師。
●松永晴子
愛知県出身。日本、ベトナムでの美術教員を経て、2011年よりヨルダンにて青年海外協力隊の活動に参加。その後もヨルダンにてNGOに勤務し、2014年より「国境なき子どもたち」ヨルダン事務所にて、シリア難民支援事業総括としてホストコミュニティおよびザアタリ難民キャンプ事業に従事。 本動画は、Facebook Liveにて2020年12月21日(月)に配信した内容を収録したものです。
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